バツイチ美女と 御曹司
だから英語に関しては、マリはいまいち
自信がないのだ。

「うん、行きたいと思っているんだけどね。
半年くらい前から英会話にも通って
いるんだ。
でもいまいち自信がないんだよね。
もう少し上達してからと思うんだけど
いつになるやら…」

と情けないことをマリがいえば、
すかさず優衣が

「何言ってんのよ。
そんなもの向こうに行けば何とかなるわよ。
何とかしないといけない状況に自分を
追い込んでみなよ。
チャチャチャーと話せるようになるわよ。
まずは行ってみることよ。
石橋叩きすぎてる場合じゃないわよ。
女は度胸っていうでしょう。
順応性も女性のほうがあるらしいよ。
離婚のあとがっくり来るのも男性の方が
圧倒的に多いらしいし、今頃どこやらの
くそ歯科医も精神的に参ってんじゃないの。
すっかり老け込んだという噂も聞いたし、
というか年相応になったのか?」

と手厳しい優依だ。

みんなでワイワイ盛り上がりいつのまにか
マリのロンドン行きも、ロンドンのスクールの
開校時期が九月ということで、それに合わせて
二カ月後にはロンドンに飛び立つことに
なっていた。

まったくすごい親友たちだ。

マリには太刀打ちできそうにない。

でもおかげで背中を押してもらえた、
というか蹴りだされた感じではあるが…




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