バツイチ美女と 御曹司

「優依ってホントそういうところあるよね。
今回はマリにとってきっとよかったん
だろうけどちょっとてんぱった時は
次の行動に移る前に一つ深呼吸しなさいよ。
いつも言ってるでしょう。
すぐに感情で突っ走るんだから」と菊枝。

彼女は一番しっかり者の頼りになる優等生。

優依は姉御肌の肝っ玉母さんタイプで
しっかり者の二人だがタイプがちがって
バランスが取れている。

優依は菊枝の言葉を何食わぬ顔でスルーして

「これ美味しい。さすがマリ。」

と言いながら、マリが用意したカナッペや
ブルスケッタを頬張っている。。

ニコニコ笑っている穂香は、航空会社の
グランドスタッフをしている。

優しくて癒し系の良く気が付く
可愛い系の女性だ。

四人の中では一番女の子っぽい。

また一番もてるのも穂香だ。

「それでマリ、ロンドンにお花の勉強に
行くって本気？
本気なら住むところや
チケットも格安で手配するよ。」

菊枝は旅行社に努めている。

英語が堪能で海外の添乗にもよく出ている。

四人とも短大は英文学英語科なので
英会話の授業もあったが優等生の菊枝だけが
その授業をものにして英語は
ビジネス英会話も書類も何でも来いという
頼もしさだ。

あとの三人は似たり寄ったりだったが、
穂香も職場で英語は必修だし、
優依も大きな総合商社なので
海外から電話もかかって来るし営業マンの
出張に補佐で海外に行くときもあるのだ。

情けないことだが、マリだけが英語力の
低下が否めない。