王子様たちに毎日甘く溺愛されて
バランスを崩し、バタンと倒れそうになる。



やばい!!



よろめいた体が倒れないようにバランスをとるように右足を地面に着く。



………嫌な音がした。



ぶつかる音よりも何倍も。



「バキッ」



何かが割れる音と右足に感じる何かを踏んだ感覚。




や、やばい。



一瞬で天体望遠鏡が無事だったことなんて忘れてしまうくらいの絶望におそわれる。



ドキドキしながら視線を下に向ける。



「…っ!」



……さ、最悪だ。



でも、もっと最悪なのは何があっても相手だ。
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