蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
両親に彼のことを認めてもらい、明後日引っ越しをし、そのまま入籍をする予定だ。
そしてようやく彼の部屋へ引っ越す日がきた。
今日彼が帰国し私の勤務が終われば一緒に帰り明日引っ越す予定だ。
「悠里さん、なんだか今日は一段と元気ですね」
一緒のシフトになった未来ちゃんに言われ苦笑いを浮かべる。きっと私の気持ちが出てしまっているんだろう。ちょっと恥ずかしい気もするがそれだけ浮かれてしまっているのだろう。
さぁ、そろそろ彼の乗務した飛行機が戻って来る頃だ。今回はシンガポールからの帰国だ。お土産にマーライオンのチョコを買ってくるよ、なんて冗談を飛ばしていた。
「なんだかちょっと騒がしくないですか?」
ふと見ると消防車が数台滑走路に向かっていくのが見えた。それと同時にインカムで情報が入ってくる。
『シンガポールからのWAL23便にトラブル発生した模様。緊急事態宣言を出した。この後からの便にも影響が出るものと思われる。追って情報をまた伝える』
え? WAL23便って瑛人さんが乗っている便なんじゃ……。インカムから聞こえてきた情報に固まってしまう。どういうこと?緊急事態宣言?心臓の音が聞こえてくるように自分の脈がドクドクしているのを感じる。フラッとしたところを隣にいた未来ちゃんに支えられた。
「悠里さん!」
「あ、ごめん」
「大丈夫ですか? 桐生さんの便なんじゃ……」
私の様子から察したようで未来ちゃんの質問に小さく頷いた。彼女は驚いた表情を浮かべたが、私の肩を掴むと「大丈夫」と目を見て強く言い切った。私も何度もコクコクと頷く。
「到着便が遅れると出発便にも影響が出るわ、お客様の対応に当たらないと」
回らない頭で必死に次にしなければならないことを考える。そうしている間にも消防がどんどんと集まっていくのが見え、周囲もその異様な光景に窓際へ集まり始めていた。
昨日は家で片付けをしていたので彼には会っていない。メッセージで明日が楽しみだと連絡が来て、私も事務的なことしか話さなかった。そんな他愛もない話のやり取りが最後になってしまうの?
彼を信頼している、でも……。
目の前に広がる光景に背筋が凍る。
そしてようやく彼の部屋へ引っ越す日がきた。
今日彼が帰国し私の勤務が終われば一緒に帰り明日引っ越す予定だ。
「悠里さん、なんだか今日は一段と元気ですね」
一緒のシフトになった未来ちゃんに言われ苦笑いを浮かべる。きっと私の気持ちが出てしまっているんだろう。ちょっと恥ずかしい気もするがそれだけ浮かれてしまっているのだろう。
さぁ、そろそろ彼の乗務した飛行機が戻って来る頃だ。今回はシンガポールからの帰国だ。お土産にマーライオンのチョコを買ってくるよ、なんて冗談を飛ばしていた。
「なんだかちょっと騒がしくないですか?」
ふと見ると消防車が数台滑走路に向かっていくのが見えた。それと同時にインカムで情報が入ってくる。
『シンガポールからのWAL23便にトラブル発生した模様。緊急事態宣言を出した。この後からの便にも影響が出るものと思われる。追って情報をまた伝える』
え? WAL23便って瑛人さんが乗っている便なんじゃ……。インカムから聞こえてきた情報に固まってしまう。どういうこと?緊急事態宣言?心臓の音が聞こえてくるように自分の脈がドクドクしているのを感じる。フラッとしたところを隣にいた未来ちゃんに支えられた。
「悠里さん!」
「あ、ごめん」
「大丈夫ですか? 桐生さんの便なんじゃ……」
私の様子から察したようで未来ちゃんの質問に小さく頷いた。彼女は驚いた表情を浮かべたが、私の肩を掴むと「大丈夫」と目を見て強く言い切った。私も何度もコクコクと頷く。
「到着便が遅れると出発便にも影響が出るわ、お客様の対応に当たらないと」
回らない頭で必死に次にしなければならないことを考える。そうしている間にも消防がどんどんと集まっていくのが見え、周囲もその異様な光景に窓際へ集まり始めていた。
昨日は家で片付けをしていたので彼には会っていない。メッセージで明日が楽しみだと連絡が来て、私も事務的なことしか話さなかった。そんな他愛もない話のやり取りが最後になってしまうの?
彼を信頼している、でも……。
目の前に広がる光景に背筋が凍る。