蒼い空の下で愛を誓う〜飛行機を降りたパイロットはただ君を好きなだけの男〜
CAではないけれど空港で働く夢は叶った。
お客様の役に立ちたい一心でカウンターに立っているが、遅延やハプニングが起こるとお叱りを受ける。そんな時には落ち込むことや、腹立たしいこともないわけではない。でもここで働けることを誇りに思っている。
「鷺宮さん」
背中から呼ばれる声に振り返ると一歩無意識に下がってしまった。そのせいで足元がふらついてしまう。
「おっと……」
腰を支えられ、転ぶのはなんとか免れたが、助けてもらった人に問題があった。間近に見える顔に私は固まってしまった。
「大丈夫か?」
私ははっと我に返り、彼の腕からすり抜けた。
「すみません、ありがとうございます」
「いや、俺が後ろから急に声をかけたから」
彼のそばにいたCAや私の周りにいたグランドスタッフがあからさまに何事かと聞き耳をたて、チラチラと見てくる視線を感じた。
「いえ。大丈夫です。すみませんでした」
私は頭を下げ、離れようとすると彼は私の名前をまた呼び止めた。そして近くに来て耳元で囁くように話しかけられた。
「悠里ちゃんはいつ食事に誘ってくれるのかな? これ連絡先だから」
彼はそっと私の制服のポケットに何かを忍ばせ、そのまま一緒にいた同僚パイロットと機内へ歩き出した。周囲にいたCAは呆気に取られていたが後ろをすぐに追うように歩き始めた。私の周りにいたグランドスタッフは反対に私のことを目を見開くように見つめていた。
お客様の役に立ちたい一心でカウンターに立っているが、遅延やハプニングが起こるとお叱りを受ける。そんな時には落ち込むことや、腹立たしいこともないわけではない。でもここで働けることを誇りに思っている。
「鷺宮さん」
背中から呼ばれる声に振り返ると一歩無意識に下がってしまった。そのせいで足元がふらついてしまう。
「おっと……」
腰を支えられ、転ぶのはなんとか免れたが、助けてもらった人に問題があった。間近に見える顔に私は固まってしまった。
「大丈夫か?」
私ははっと我に返り、彼の腕からすり抜けた。
「すみません、ありがとうございます」
「いや、俺が後ろから急に声をかけたから」
彼のそばにいたCAや私の周りにいたグランドスタッフがあからさまに何事かと聞き耳をたて、チラチラと見てくる視線を感じた。
「いえ。大丈夫です。すみませんでした」
私は頭を下げ、離れようとすると彼は私の名前をまた呼び止めた。そして近くに来て耳元で囁くように話しかけられた。
「悠里ちゃんはいつ食事に誘ってくれるのかな? これ連絡先だから」
彼はそっと私の制服のポケットに何かを忍ばせ、そのまま一緒にいた同僚パイロットと機内へ歩き出した。周囲にいたCAは呆気に取られていたが後ろをすぐに追うように歩き始めた。私の周りにいたグランドスタッフは反対に私のことを目を見開くように見つめていた。