狂気のお姫様
第4節 携帯が大事な馬
【side 如月 陽介】
城ヶ崎に彼女がいる西城の生徒がいる、と情報が入ってきたのがこないだ。
そして、小田に西城の彼氏がいると律から聞いたのが数日前。
結びつけられるほどの確証はなかったが、今となってはそれは確実と言える。
もし奴らが探しているのが律ならば、その男と小田を使って律をおびき寄せるだろう。
どこで漏れたのかは分からないが、俺らと関わりのある奴なんてそうそういないし、律のことは校内で噂になっているほどだ。どこからでも漏れる可能性はある。
が、誰かの陰謀が裏で動いているように感じるのは気のせいか。
しかし今はそんなこと考えている場合じゃない。一刻も早く律のもとへ行かないと。
律からのSOSは確かに届いた。
愁がかけ直したのは驚いたが、そのお陰で状況の把握はできた。
律ならうまく持ち堪えられるはずだ。
しかし、小田がいるのはまずい。
もし手が出せない状況になっているとしたら…、と最悪の状況も頭に浮かべる。
「ここ」
バイクの後ろに乗っている愁が指さす方向へ曲がると、そこには如何にもな雰囲気の倉庫。
「喧嘩めんどくさーい」
後ろから来た夕がいつものように悪態をつくが、蓮はいつになくやる気の様子。顔で人を殺せると思う。
「きっと小田ちゃんも無事だよ」
「全員、殺す」
鳴の言葉にも耳を貸さず、もはや殺戮マシンと化している。大丈夫かこいつ。
「今まで族の本拠地で喧嘩なんてしたことなくね?」
「確かにな」
夕の言葉に頷く。
そりゃそうだ。族の相手は族だと相場は決まっている。本来なら、族でもなんでもない俺らが出る幕ではないのだ。
「なんでもいいよもう。行くぞ」
しかし愁はどうでもいい様子。
こいつも結構律のこと気にいってるからな。早く無事を確認したいんだろう。
「へいへーい」
夕がだるそうに返事をし、倉庫に入っていく愁のあとについて行く。
「待ってたぜ〜、天の皆さんよぉ」
中に入ると、そこには大勢の男。
よくもまぁこんなに集めたもんだ。
真ん中に立っている紺色の頭が仙道か。
話には聞いていたが、奴が西城の今のトップに君臨しているらしい。
「律どこ」
愁が仙道に聞く。
「お前らの大事な女、今お楽しみ中だからよ〜」
仙道がそう言うと、周りの男たちもニヤニヤと口元を緩める。
律の方に何人敵がいるかが問題だ。が、たかが女1人だと思っているに違いないので、大人数は割かないだろう。
「おい。女たち連れてこい」
仙道が周りの奴らに命令する。
「どんな格好かは分からないがな」
そう言ってまた仙道は笑うが、正直、ある意味普通の格好ではないと思う。
「お前らは今日で終わりだ」
「終わり…ねぇ」
今度は鳴が笑う。
「そもそも俺ら何かをはじめたつもりもねぇのに」
鳴の正論に、今度は俺が笑う。
「勝手に因縁つけてきて関係ない奴攫うなんて、見当違いもいいとこだろ」
だから族ってのは嫌なんだ。考える脳みそもなければ統率力もない。
が、相手も相手だ。そんな俺らの考えなんてどうでもいいらしい。
「テメェらみてぇなふざけた奴らが俺らより上ってのが気に食わねぇんだよ」
喧嘩の理由なんて、あってないようなものだ。
「さぁ、地に堕ちろ」
仙道がそう言った瞬間だった。
ガンッ!!
突然大きな音が鳴り響いた。
そして、音の正体を知ろうとする前に、
バンッ!
何かが上から降ってきた。
城ヶ崎に彼女がいる西城の生徒がいる、と情報が入ってきたのがこないだ。
そして、小田に西城の彼氏がいると律から聞いたのが数日前。
結びつけられるほどの確証はなかったが、今となってはそれは確実と言える。
もし奴らが探しているのが律ならば、その男と小田を使って律をおびき寄せるだろう。
どこで漏れたのかは分からないが、俺らと関わりのある奴なんてそうそういないし、律のことは校内で噂になっているほどだ。どこからでも漏れる可能性はある。
が、誰かの陰謀が裏で動いているように感じるのは気のせいか。
しかし今はそんなこと考えている場合じゃない。一刻も早く律のもとへ行かないと。
律からのSOSは確かに届いた。
愁がかけ直したのは驚いたが、そのお陰で状況の把握はできた。
律ならうまく持ち堪えられるはずだ。
しかし、小田がいるのはまずい。
もし手が出せない状況になっているとしたら…、と最悪の状況も頭に浮かべる。
「ここ」
バイクの後ろに乗っている愁が指さす方向へ曲がると、そこには如何にもな雰囲気の倉庫。
「喧嘩めんどくさーい」
後ろから来た夕がいつものように悪態をつくが、蓮はいつになくやる気の様子。顔で人を殺せると思う。
「きっと小田ちゃんも無事だよ」
「全員、殺す」
鳴の言葉にも耳を貸さず、もはや殺戮マシンと化している。大丈夫かこいつ。
「今まで族の本拠地で喧嘩なんてしたことなくね?」
「確かにな」
夕の言葉に頷く。
そりゃそうだ。族の相手は族だと相場は決まっている。本来なら、族でもなんでもない俺らが出る幕ではないのだ。
「なんでもいいよもう。行くぞ」
しかし愁はどうでもいい様子。
こいつも結構律のこと気にいってるからな。早く無事を確認したいんだろう。
「へいへーい」
夕がだるそうに返事をし、倉庫に入っていく愁のあとについて行く。
「待ってたぜ〜、天の皆さんよぉ」
中に入ると、そこには大勢の男。
よくもまぁこんなに集めたもんだ。
真ん中に立っている紺色の頭が仙道か。
話には聞いていたが、奴が西城の今のトップに君臨しているらしい。
「律どこ」
愁が仙道に聞く。
「お前らの大事な女、今お楽しみ中だからよ〜」
仙道がそう言うと、周りの男たちもニヤニヤと口元を緩める。
律の方に何人敵がいるかが問題だ。が、たかが女1人だと思っているに違いないので、大人数は割かないだろう。
「おい。女たち連れてこい」
仙道が周りの奴らに命令する。
「どんな格好かは分からないがな」
そう言ってまた仙道は笑うが、正直、ある意味普通の格好ではないと思う。
「お前らは今日で終わりだ」
「終わり…ねぇ」
今度は鳴が笑う。
「そもそも俺ら何かをはじめたつもりもねぇのに」
鳴の正論に、今度は俺が笑う。
「勝手に因縁つけてきて関係ない奴攫うなんて、見当違いもいいとこだろ」
だから族ってのは嫌なんだ。考える脳みそもなければ統率力もない。
が、相手も相手だ。そんな俺らの考えなんてどうでもいいらしい。
「テメェらみてぇなふざけた奴らが俺らより上ってのが気に食わねぇんだよ」
喧嘩の理由なんて、あってないようなものだ。
「さぁ、地に堕ちろ」
仙道がそう言った瞬間だった。
ガンッ!!
突然大きな音が鳴り響いた。
そして、音の正体を知ろうとする前に、
バンッ!
何かが上から降ってきた。