早河シリーズ短編集【masquerade】
▼story3.不夜城ピエロ

 いつも早河をサポートする矢野一輝の情報屋としての原点を書いた物語。彼はどうしてこの道を歩くことになったのか?

矢野を隠密の世界に率いれたサユリママは、第四幕【紫陽花】からの再登場です。魔女の囁きを聞き入れた結果……ですね。

 短編集 夏物語収録の【蝉時雨】は真紀メインでの真紀×矢野の物語でした。
今回の不夜城ピエロは、矢野メインでの矢野の過去と真紀との未来に向けた物語。

 矢野と早河の出会いも書いてみたかったエピソード。この頃から早河さんはクールを極めていますね。

『正義のヒーローなんていない』と思っていた矢野にとって、早河さんは格好いい正義のヒーローだったんじゃないかな。

 矢野と早河の二人だけの会話は、二人だからこそ出せる空気感や二人だからできるここだけの話とか、そういう雰囲気があります。

ベタベタするわけじゃないけど互いに理解者で、恋人や友達とも違う男性同士のさらっとしてるのに熱い相棒関係。ホームズとワトソンみたいなものですね。

 作中で触れましたが、早河となぎさの結婚式は2010年の6月です。2011年3月に娘の真愛《まな》が誕生しています。

なぎさの誕生日を6月1日に設定していまして、本編第四幕【紫陽花】と第五幕【揚羽蝶】の間になぎさは25歳の誕生日を迎えます。
なぎさが早河への恋心を自覚した1年後に結婚式……感慨深いなぁ。

 続くstory4とstory5は【白昼夢】から続くトライアングルを見せるあの男達が主役です。
彼らの月夜のセレナーデをお楽しみに🌙



   第一部 あとがき END
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