両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
「あ、私、だし巻き玉子が食べたいです」
ゲンがどう切り出すのかと、様子見していたら――まさかの南ちゃんがその会話をぶったぎった
酔っ払いの夏目も、流石に勢いを失って動きが鈍くなっていた
「いいね、南ちゃん。俺も食べたかったんだよね」
(どうしたわけ、いいじゃんこのままの流れで行けば)
「ここってだし巻き玉子美味しいんだそうですよ」
(ハジメ君が余計なこと口にしたら変な虫がついちゃうでしょ?)
「流石南ちゃん、何でも良く知ってんね」
(だったらさっさとモノにしちまえよ)
「やだー、さっきここに来るまでに食べログで調べただけですよお」
(それが出来ないからこうしてここに来てるんじゃないですか)
うわ、ウケる。
俺らテレパシー的な何かを使えんのか