両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
しかし、ふっへへ、ってなんだその笑いかた。
けどそれを突っ込んだら、ゲンのこと俺が気付いてるのバレそうだしな。
――一応、杏は隠してるみたいだし。
「残念でしたね、南ちゃんが来なくて」
どうして南ちゃん?――と思って、ああ。と頷く。
俺が南ちゃんのこと、良いと思ってる設定になってるわけね。
「明日イベントだからしゃあない」
仕方なく、杏の思惑に合わせてみる。
「そだね、明日の予算、南ちゃんがいないと達成出来ないし、MDとしては困るよね」
ぷぷ、と。杏が面白おかしく笑った