両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


今すぐ嫁に行けそうなほど気が利くのに――あ、そっか、ゲンの嫁になりたいんだった


今からゲンが来るしね、これ、ゲンのためのツマミか。





「敦史ワインあとで飲むでしょ?」


「――ん?」


「この前おいてったワイン、あれにアヒージョならいいよね?」





あー。


「ちょ!」


ぐわし、と杏の頭をつかんで、ナデナデと愛でる。


あー、そういう無作為なとこ、ツボるわ。


「やめてよもうー!危ないでしょ」



怒られた。

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