続お菓子の国の王子様〜結婚に向けて〜 花村三姉妹 美愛と雅の物語
温泉から上がると、ちょうど入れ替わりで美愛ちゃんが浴室へと向かった。その間、持参していたタブレットで報告書をざっと確認しながら、スマホで大和に連絡を入れる。
内容は、次のイベントや式に向けた最終調整。いつものように軽口を叩き合いながら話していると会話の終わり、大和が妙に真剣な声で言った。
「そういえば、昨日渡した封筒、忘れずに見とけよ。今夜、必要になるかもしれないからな」
──封筒?
言われて思い出し、寝室に戻ってカバンの中を探る。そういえば昨晩、確かに手渡された気がする。
「……、美愛ちゃんには見せるな、って言ってたよな」
封を開けると、中には──
一枚のメモと、妙に気が利いている“大切なもの”。
……、おい、大和。マジかよ。
メモには、こう書かれていた。
『結婚前にジョセフさんに殺されないように!』
いや、笑えないから。思わず苦笑して、封筒をそっと元に戻す。
まったく、あいつらしいというか……。
ありがたいけど、タイミング次第だな。
「今夜どうなるかは……、美愛ちゃん次第か」
畳の間に戻り、タブレットで資料をチェックしていると、タイミングよく、美愛ちゃんが温泉から上がってきた。
頬がほんのり上気していて、浴衣姿の彼女がミネラルウォーターを手渡してくれる。
「ありがとう、美愛ちゃん。温泉、気持ちよかった?」
「はい、すごく。ちょっと長湯しちゃったかも……? 雅さん、お仕事中でしたか? 私、何かお手伝いできることありますか?」
本当に、いつも優しくて、よく気がつく子だ。旅行中くらい、ゆっくり休んでほしいんだけど俺が仕事してたら、きっと彼女は気になってしまうんだろう。
「大丈夫。もうすぐ終わるよ。……、それより、冷えちゃわなかった?」
「大丈夫です。お風呂、すっごく温まりました。露天風呂も風が気持ちよくて……」
その笑顔に、心がほっとする。
やっぱりこの旅をプレゼントしてくれたみんなに、改めて感謝しなきゃな。
内容は、次のイベントや式に向けた最終調整。いつものように軽口を叩き合いながら話していると会話の終わり、大和が妙に真剣な声で言った。
「そういえば、昨日渡した封筒、忘れずに見とけよ。今夜、必要になるかもしれないからな」
──封筒?
言われて思い出し、寝室に戻ってカバンの中を探る。そういえば昨晩、確かに手渡された気がする。
「……、美愛ちゃんには見せるな、って言ってたよな」
封を開けると、中には──
一枚のメモと、妙に気が利いている“大切なもの”。
……、おい、大和。マジかよ。
メモには、こう書かれていた。
『結婚前にジョセフさんに殺されないように!』
いや、笑えないから。思わず苦笑して、封筒をそっと元に戻す。
まったく、あいつらしいというか……。
ありがたいけど、タイミング次第だな。
「今夜どうなるかは……、美愛ちゃん次第か」
畳の間に戻り、タブレットで資料をチェックしていると、タイミングよく、美愛ちゃんが温泉から上がってきた。
頬がほんのり上気していて、浴衣姿の彼女がミネラルウォーターを手渡してくれる。
「ありがとう、美愛ちゃん。温泉、気持ちよかった?」
「はい、すごく。ちょっと長湯しちゃったかも……? 雅さん、お仕事中でしたか? 私、何かお手伝いできることありますか?」
本当に、いつも優しくて、よく気がつく子だ。旅行中くらい、ゆっくり休んでほしいんだけど俺が仕事してたら、きっと彼女は気になってしまうんだろう。
「大丈夫。もうすぐ終わるよ。……、それより、冷えちゃわなかった?」
「大丈夫です。お風呂、すっごく温まりました。露天風呂も風が気持ちよくて……」
その笑顔に、心がほっとする。
やっぱりこの旅をプレゼントしてくれたみんなに、改めて感謝しなきゃな。