【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「どうして、僕がエリカ様を……」
「……貴方、エリカを追いかけまわしていますよね?」
疑問形だったけど、その声にはしっかりとした確信の感情が含まれていたと思う。私がじっと彼のことを見据えれば、彼は「……どうして、そう思われるのですか」と言う。
「……だって、貴方はずっと昔からエリカに執着していたではありませんか」
手を握りしめて、私はそう告げる。
エヴェラルド・パルミエリ様。彼は私とエリカのいわば幼馴染だ。彼は幼少期からエリカに執着し、エリカと結婚しようと必死だった。でも、エリカはエヴェラルド様のことを相手にはしなかった。理由は簡単。――私の元婚約者であるイライジャ様よりも身分が劣っていたから。
そもそも、エリカは私より上では無ければ両親からひどく責められていた。そういうこともあり、エリカはイライジャ様よりも上の身分を持つ男性、もしくは同等の男性を捕まえようと躍起になっていた。まぁ、結果的にイライジャ様を私から奪うという選択を取ったのだけれど。
「一つだけ言わせていただきます。エリカは、貴方の行為に迷惑しています」
きっと、昔の私ならば。このお方を前にして、こんな風に強気にはなれなかったと思う。しかし、私はリスター伯爵領に来て愛されることを知った。絶対的な味方を得た。だから……負けない。
(私が、エリカのことを守るのよ)
そう思い手のひらをぎゅっと握りしめていれば、エヴェラルド様はただ黙り込まれた。けれど、私の方に一歩を踏み出すと――。
「――っ⁉」
私の頬を、思いきりぶった。
その衝撃によろけ、私はその場に倒れこんでしまう。遠くから悲鳴が聞こえてくる。多分、ターラさんの声だ。
「……貴方、エリカを追いかけまわしていますよね?」
疑問形だったけど、その声にはしっかりとした確信の感情が含まれていたと思う。私がじっと彼のことを見据えれば、彼は「……どうして、そう思われるのですか」と言う。
「……だって、貴方はずっと昔からエリカに執着していたではありませんか」
手を握りしめて、私はそう告げる。
エヴェラルド・パルミエリ様。彼は私とエリカのいわば幼馴染だ。彼は幼少期からエリカに執着し、エリカと結婚しようと必死だった。でも、エリカはエヴェラルド様のことを相手にはしなかった。理由は簡単。――私の元婚約者であるイライジャ様よりも身分が劣っていたから。
そもそも、エリカは私より上では無ければ両親からひどく責められていた。そういうこともあり、エリカはイライジャ様よりも上の身分を持つ男性、もしくは同等の男性を捕まえようと躍起になっていた。まぁ、結果的にイライジャ様を私から奪うという選択を取ったのだけれど。
「一つだけ言わせていただきます。エリカは、貴方の行為に迷惑しています」
きっと、昔の私ならば。このお方を前にして、こんな風に強気にはなれなかったと思う。しかし、私はリスター伯爵領に来て愛されることを知った。絶対的な味方を得た。だから……負けない。
(私が、エリカのことを守るのよ)
そう思い手のひらをぎゅっと握りしめていれば、エヴェラルド様はただ黙り込まれた。けれど、私の方に一歩を踏み出すと――。
「――っ⁉」
私の頬を、思いきりぶった。
その衝撃によろけ、私はその場に倒れこんでしまう。遠くから悲鳴が聞こえてくる。多分、ターラさんの声だ。