【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
もしかしたら、エリカはエヴェラルド様と一緒にいた方が幸せなのかも……という気持ちさえ、芽生えてしまう。あぁ、ダメね。あの子が嫌がっている以上、それはないというのに。
「……エリカは、何処だ?」
私の胸倉を思いきり掴み、エヴェラルド様がそう問いかけてくる。後ろではターラさんの悲鳴が聞こえてくるけれど、私はそちらに視線を向けることはなかった。視線を向けてしまえば、彼女たちに被害が及んでしまうかもしれないから。
「……なぁ、答えろって。答えろ、答えろ!」
胸倉をつかんだまま身体を揺らされて、気分が悪くなってしまう。元々体調があまりよくなかったうえにこの行為は、私の体力を確実に奪っていく。
(……気持ち悪い)
そう思って眉を顰めるのに、エヴェラルド様は気が付かない。……こんなことしたって、エリカは貴方のものにならない。そう言えればいいのに、気持ち悪くて口からは言葉が出てこない。
いっそ、気絶してしまった方が楽なのかも――そう、思ってしまった時だった。
「……シェリル!」
後ろから、名前を呼ばれてエヴェラルド様が吹き飛んでいく。そのまま力いっぱい抱きしめられた。……そのたくましい腕に縋れば、その腕の持ち主――ギルバート様は私に「大丈夫か⁉」と慌てたように声をかけてくださった。
「……だい、じょうぶ、です」
本音を言うとこれっぽっちも大丈夫ではない。けれど、心配をかけたくなくてそう答えた。……まぁ、先ほど食べたものが逆流しそうなほどに気持ちが悪いのだけれど。
「……エリカは、何処だ?」
私の胸倉を思いきり掴み、エヴェラルド様がそう問いかけてくる。後ろではターラさんの悲鳴が聞こえてくるけれど、私はそちらに視線を向けることはなかった。視線を向けてしまえば、彼女たちに被害が及んでしまうかもしれないから。
「……なぁ、答えろって。答えろ、答えろ!」
胸倉をつかんだまま身体を揺らされて、気分が悪くなってしまう。元々体調があまりよくなかったうえにこの行為は、私の体力を確実に奪っていく。
(……気持ち悪い)
そう思って眉を顰めるのに、エヴェラルド様は気が付かない。……こんなことしたって、エリカは貴方のものにならない。そう言えればいいのに、気持ち悪くて口からは言葉が出てこない。
いっそ、気絶してしまった方が楽なのかも――そう、思ってしまった時だった。
「……シェリル!」
後ろから、名前を呼ばれてエヴェラルド様が吹き飛んでいく。そのまま力いっぱい抱きしめられた。……そのたくましい腕に縋れば、その腕の持ち主――ギルバート様は私に「大丈夫か⁉」と慌てたように声をかけてくださった。
「……だい、じょうぶ、です」
本音を言うとこれっぽっちも大丈夫ではない。けれど、心配をかけたくなくてそう答えた。……まぁ、先ほど食べたものが逆流しそうなほどに気持ちが悪いのだけれど。