【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「……シェリル様」
俯いて下唇を噛む私を見てか、クレアが私の背を撫でてくれた。
「……私は、あのお方のことを好いてはいません」
そして、クレアはそう続ける。
「ですが、シェリル様が悲しむ姿を見るのは、もっと嫌です」
「……クレア」
「だから、私も協力します。多分、この屋敷の使用人はみなそうだと思います。……サイラスさんも、です」
目を伏せがちにそう言うクレアの言葉は、とてもありがたかった。だから、私は「……ありがとう」と小さな声でお礼を言っていた。
そうしていれば、ロザリア様のお部屋の扉が開き、いつも通りの格好のロザリア様が現れて。
「シェリル様、用件をお話してくださいますか?」
ロザリア様はそう言って、私の目をまっすぐに見つめてくる。そのため、私はエリカの様子のことをお話した。多分、エリカの不調の原因が呪いやまじないの類であるということも、お話した。
「……私は、光の魔力を使えません。なので、私にはどうすることも、出来なくて」
視線を逸らして、自虐気味にそう言えば、ロザリア様は「人には適材適所がありますから」と言い、「行きましょうか」と続ける。
「まじないや呪いを解くのは、私にもある程度できます。……ただ、強すぎると私にはどうすることも出来ないかも、しれません」
「……そう、ですか」
「王国の認めた魔法使いは、主に浅く広くをモットーに学んでおります。王国が求めている魔法使いは、主にオールマイティな存在ですから」
まっすぐに歩きながら、ロザリア様はそんなお話をしてくれた。
俯いて下唇を噛む私を見てか、クレアが私の背を撫でてくれた。
「……私は、あのお方のことを好いてはいません」
そして、クレアはそう続ける。
「ですが、シェリル様が悲しむ姿を見るのは、もっと嫌です」
「……クレア」
「だから、私も協力します。多分、この屋敷の使用人はみなそうだと思います。……サイラスさんも、です」
目を伏せがちにそう言うクレアの言葉は、とてもありがたかった。だから、私は「……ありがとう」と小さな声でお礼を言っていた。
そうしていれば、ロザリア様のお部屋の扉が開き、いつも通りの格好のロザリア様が現れて。
「シェリル様、用件をお話してくださいますか?」
ロザリア様はそう言って、私の目をまっすぐに見つめてくる。そのため、私はエリカの様子のことをお話した。多分、エリカの不調の原因が呪いやまじないの類であるということも、お話した。
「……私は、光の魔力を使えません。なので、私にはどうすることも、出来なくて」
視線を逸らして、自虐気味にそう言えば、ロザリア様は「人には適材適所がありますから」と言い、「行きましょうか」と続ける。
「まじないや呪いを解くのは、私にもある程度できます。……ただ、強すぎると私にはどうすることも出来ないかも、しれません」
「……そう、ですか」
「王国の認めた魔法使いは、主に浅く広くをモットーに学んでおります。王国が求めている魔法使いは、主にオールマイティな存在ですから」
まっすぐに歩きながら、ロザリア様はそんなお話をしてくれた。