【完結】年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
 ロザリア様のそのお言葉に、私はすぐに頷いた。けれど、私も何かがしたかったのかもしれない。私ごときに何が出来るのだ、と言われてしまうかもしれない。だけど、私はエリカの異母姉なのだ。エリカのことを傷つける人は許せないし、それがたとえお父様やお義母様だったとしても、容赦するつもりはない。

「あの、ロザリア様」

 そう思ったら、いてもたってもいられなくて。私は踵を返そうとするロザリア様の服の袖を掴み、彼女のことを引き留めていた。ロザリア様のその目が、私のことを射貫く。一体、何の用件なのだと問いかけられているようで、何処となく居心地が悪い。

 でも、言わなくちゃ。だって、私も役に立ちたいのだから。

「あの、ロザリア様。……私にもその情報、教えてくださいませんか?」

 私の声は、驚くほど震えていた。もしかしたら、その術者が私やエリカの知り合いかもしれないという恐怖心があったから、なのかもしれない。いや、間違いなくそうだ。可能性としてはエリカだけが知っている人かもしれないけど。

「……シェリル様」
「お願いします。私とエリカの共通の知り合いかも、しれないので」

 ぎゅっと手のひらを握りしめてそう告げれば、ロザリア様は「……そう、ですね」としばし時間を置いて返事をくれた。

「では、シェリル様。ギルバート様に報告に行きますので、一緒に行きましょうか」

 次にそんな言葉を紡いだロザリア様は、清々しいほどの笑顔だった。その笑顔は何処となく怖くて、私が身を震わせる。すると、ロザリア様は「……舐められるの、私大嫌いなんです」とボソッと言葉を零す。
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