寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


「暁、着替えたか?」

「………あぁ。」



ノックの後、大雅に答えれば、ゆっくりとドアが開く。



「………莉茉は?」



個室に入って来た大雅に、ちらりと視線を向ける。






その手には、携帯が握られていた。



「………………、まだ、手術は終わらないみたい。」

「………そうか。」



沈痛に顔を曇らせる大雅から俺は視線を逸らし、紙袋に着ていた服を投げ入れた。
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