娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる
「サンドイッチよ!シャルが自分は肉食って言ってたからガッツリお肉も挟んできたわ!」
「リリスこそそのネタ引っ張ってくんのか···」

ガクリと俯いたシャルに疑問符が飛ぶ。

“肉食って言ってたからお肉が食べたいのかと思ったんだけど、違ったのかしら···”


「ていうか、挟んできたって···」
「あ、私の手作りなの。だから不恰好なんて文句言わないでよね?」
「わざわざ作ってくれたのか?」
「えぇ、美味しいものって約束だったからね!」

ドヤッと笑顔を向けた私に、シャルはわざと意地悪そうな笑顔を浮かべる。

「へぇ、てことはよっぽど腕に自信アリ?」
「それはないわね」
「ないのかよ!」

流れるようなツッコミを入れられ、なんだかこんな軽口のやり取りが無性に楽しい。

こうしていると、シャルはこの国の最重要人物で英雄だなんて全く思えず、良い意味で本当にどこにでもいるような普通の青年に見えた。


「そもそも豪華な食事が美味しい···のは、まぁそうなんだけど。でも、ちょっと歪でも愛情込めて作ったものを、綺麗な景色の中で食べるってのが格別に美味しいのよ!」
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