仕返しのつもりだったのに、溺愛されているようでなんだか幸せです

帰りの車の中で、なにも話をしない北斗に話し掛けた。

「北斗さん…今日は私のために嘘を言わせてしまい…申し訳ございません。」

すると少し驚いたような表情で北斗がちらりと沙羅を見た。

「何を言うんだ。…沙羅に嘘をつかせたのは俺の方だ。本当に申し訳ないと思っている…好きでもない男が両親に結婚の挨拶に来るなんて酷い話だよな…今さらながら反省しているんだ。」

沙羅は北斗に向かって微笑を向けた。

「こんなこと言ったら失礼かも知れませんが…北斗さんに嘘でも私を大切に守ると言われて、とても嬉しく感じていました。北斗さんんに本当に愛された女性は幸せだなぁ。とずっと思っていましたよ。」

「…沙羅。俺は沙羅が思うような男じゃないぞ。」


沙羅はその言葉に大きく首を振るのだった。


「私は確かに北斗さんをあまり知りません。でも、私が知っている北斗さんはとても優しくて思いやりがあって素敵な男性です。私が知っている北斗さんだけで十分じゃありませんか。」


北斗はその言葉に笑顔を見せた。


「そうだな。俺は沙羅に呆れられないように頑張らないといけないな。」


沙羅は少しお道化て声を出した。


「そうですよ。私を騙すなら最後まで素敵な男性でいてくださいね。」

北斗はその言葉に声を出して大きく笑ったのだった。


「善処します。奥様。」


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