飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡
「ちょうど来月文化祭だから、その日に隣の女子校の生徒を中心に呼んで、ホストのお店対決をするの! そして来店人数と、どっちのチームが良かったかをお客さんに審査してもらって総合的に勝敗を決める……っていうのは、どうですか?」

 3人とも無表情だから、話をしている途中で自信がなくなってきて語尾が小さくなる。

 天野スミス唯の反応が一番気になって私は彼の顔を見た。私と目があった天野スミス唯はふふっと笑った。何故か彼から視線を外せない――。ずっと見つめ合う私たち。

 その時、強めの視線を感じた。早乙女冬弥くんが私と天野スミス唯を交互に見ている。

「その対決、いいね! じゃあさ、やるからには計画をしっかりと立てるから、みんなは従ってね!」

 早乙女冬弥くんは意味ありげに微笑んだ。その意味ありげな微笑みの意味を、後に知る――。

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