飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡

天野スミス唯視点*過去の記憶

 寒くなってきた季節。
 
 俺は今、恋人の栗谷川紗綾と一緒に実家がある街の駅におる。俺の実家に行くんと、栗谷川の希望で観光が目的だ。

 駅に着くと栗谷川は「天野の好きな飴を買おう」と、まっすぐ売店に向かっていった。

「はい、飴ちゃん!」

 飴を買い終えた栗谷川から飴をもらう。
 
「やっぱり行き当たりばったりじゃなくて、きちんとスマホで観光地チェックして、計画を立てよう」

 ひとりで呟きながら歩く栗谷川のあとをついていく。そして駅構内にあるベンチに座った。

 栗谷川にもらった棒のイチゴ味の飴を舐めると、栗谷川も舐めだした。

 飴を舐めている栗谷川を眺めていると、頭の中に過去の出来事がふと浮かんできた。 

 幼い時、まだ小学生になったばかりの頃だった。冬弥と裕翔と駅でさまよっていたら、方向音痴な俺だけが迷子に。

 知らん人ばかりだし、どこに行けばいいのかも全く分からへん。

 不安で泣きそうになっていると、強そうな大人の男と、俺と同じぐらいの歳の女の子が近くに来た。

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