最強総長様、ご執心
「ん〜。あとちょっとだぁっ」


片付いてきた部屋を見回してぐんと背伸びをした。


私、早瀬咲桜(はやせさら)普通の中学2年生。


明日私は、この学院......涼風学院の生徒になるんだ。


私はふと今朝の会話を思い出した。



『あと少しで出発しなきゃいけない時間だ......っ!寂しくなるけど......落ち着いたらまた戻ってるから、安心して......ね?』


『うぅぅ......っ。お父さんは咲桜と離れたくないよぉ〜』

『お、お父さんっ。わ、私も離れたくないけど......ぜ、絶対にすぐに戻ってくるから、ね?』

しくしくと涙を流してるお父さんをなだめながら、涼風学園のことを考えた。

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