ヤンキーくんたちに溺愛されてます!
壁にかかっていた時計を確認すると、どうやら眠ってからそれほど時間は経っていないみたいで三十分くらいしか経過していない。


何が起きているのかわからないけど、こんなところで捕まっているわけにはいかない。


琥珀がまた乱闘騒ぎに巻き込まれているかもしれないから、早くここから脱出しないと。



鍵のかかっている扉から出ることは難しそうだと判断し、少し乱暴ではあるけど窓ガラスを近くにあった椅子で割って手首を縛られた状態のままなんとか外に出る。


すると、校庭の方から騒がしい声が聞こえてきた。



「はは、こいつらがこの学校で一番強いって言われてるヤンキーなんだろ?うけるなー。こんなに俺たちにボコボコにされちゃって」



校庭の真ん中では、あの琥珀、北斗くん、世那くんの三人がボロボロになって倒れていた。


その三人を囲んでいるのは大学生くらいだろうか、体が大きくて見た目もいかつい男の人五人組だ。


だけどいつもの三人だったら、あのくらい瞬殺だろう。一体どうして…。



「お、おまえら、卑怯だぞ!手を出したら監禁してる月島に手を出すって脅して…三人が無抵抗なのをいいことにリンチしやがって!月島をどこにやったんだよ!」


「星奈を返して!」
< 172 / 219 >

この作品をシェア

pagetop