DEAR 1st 〜 SEASON〜
その後、

高山さんからの電話を切り、洗面所へと急いだ。




冷たい水で顔を洗い、
傷が染みるのを堪えながら洗顔をする。


ドレッサーに座り、

髪を丁寧に解かし、
コンシーラーでアザを隠していく。




……ほら。

体の傷なんて、小細工すればすぐに見えなくなる。




………どうして……



心の傷は見えないはずなのに、隠すのが難しいの─…?





あたし…

ちゃんと笑えてる?


高山さんの前で笑えるんだろうか─…?



泣きそうになるのを堪えながら着替えをすませ、ケータイの変化をジッと見つめた。




────ブーブー…




鮮やかなライトと共にバイブが振動する。



相手はもちろん高山さんだ。
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