無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
あ、あれ、琥珀くんっ?
さっきとどこか、声音が違うような……。
私と話していたときよりも、少しだけ声が低い気がする。
この声音はあまり聞いたことがない……気のせいかな……。
「……やっぱり玲奈と私じゃ声音が違うのね」
なんて思ったものの、琴葉ちゃんが私が思っていたことと同じことを口にしたから、気のせいじゃない、ってことなのかな……?
な、なんでだろう……っ?
「えっと……。玲奈さんはやっぱり、特別なので」
「あら、思ったより大胆ね」
「はい。
この高校生活の間で絶対振り向かせるって決めてるんで」
「……そうなのね」