無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
親切で人柄もよくて、色々な人から人気がありそうな性格もしている。
玲奈ちゃんの「気づいた?」とも言いたげな視線に、それが確信に変わる。
う、嘘でしょ……?
全然知らなかった……。
「一年生の王子様って、琥珀くんだったの……⁉」
「そうだよ」
ええっ、そうだったの……!
そんなの聞いたこともなかったよ……。
でも、琥珀くんが王子様って言われる理由はよく分かる。
琥珀くんの幼なじみとして、彼の魅力はよくわかっているつもりだ。
幼いころから、こんな私とたくさん遊んでくれたし、いつも穏やかで優しかった。
そんな琥珀くんが、周りから好かれないわけがない。