無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
そう、琴葉ちゃんは肩をすくめて言った。
「私の前、だから……?」
「うん、そうだよ」
「琥珀くんは幼いころから、ずっとこんな感じだったけど……」
「あら、そうなの?じゃあ幼いころからってことね……」
ふふっ、となにやら小さく笑った琴葉ちゃん。
幼いころから……って、どういうことだろう……?
うーん、まあいっか。
「やっぱり玲奈ってすごいわね。
王子様を二人とも虜にするなんて……」
「へ、虜……?」
私、さっきから琴葉ちゃんの言葉を繰り返してばかりだな……。
うぅ、やっぱり理解力が足りていないのかもしれない……っ。