無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


暖かい光を全身に浴びながら、うとうとしてしまう。


かくん、と首が曲がっては目を開け、また首が曲がっては目を開けて……、の繰り返し。


寝ちゃダメ、私。


これからご飯の準備だってしなきゃいけないでしょ。


寝てしまったら、染野くんに迷惑かけちゃうし、呆れられちゃうよ?


ダメダメ、起きて。


頑張って起きて、私……。


一生懸命自分に言い聞かせるけど、体は言うことを聞いてくれない。


眠気は増していくばかりで、本能が睡眠を訴えている。


それに私は逆らうことができず、とうとう眠りに落ちてしまった。


──────


ん、んんっ……。

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