無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる


どこに、嫌いになる要素があるのだろう。



ただ、気が付いたら……、俺は朝倉のことが嫌いだって、そんなことを思っていた。



……分からない。



自分の感情が、思っていることがよく分からない。



俺の中で朝倉と向き合おうとすればするほど、自分の考えたことが分からなくなってくる。



自分の腕の中に、朝倉がいると分かったとき、それを嫌だと思わなかったのはなぜなんだろう。



早く離れてほしいといったような、朝倉に対しての嫌悪感が一切わかなかったのはなぜなんだろう。



そして、あの匂いを──太陽みたいな香りを、どこか懐かしいと思ったのは、なんで?


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