無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
私は幼なじみだということもあいまって、琥珀くんには心を許している方だったのだけれど、琥珀くんはそうじゃなかったのかな……。
……でも、琥珀くんが遠慮する必要性を感じなくなったのなら、よかったと思える。
気が付いたら、店員さんはとっくのとうにいなくなってしまっていた。
「……よかった、そう言ってくれて」
「……え、玲奈さん?」
私がつぶやいた言葉に、琥珀くんがどこか焦ったような表情をして私を見ている。
それを不思議に思ったけれど、私はそのまま言葉を続けた。
「私に対して、変に遠慮する必要がなくなったってことだよね?
それなら、これからはもっといい関係でいられるようになるのかなって……っ!」
そうなったら、うれしいなっ……。
そんな希望や期待を胸にはせながら、私は琥珀くんに伝える。
私の言葉に、琥珀くんは一瞬驚いた顔をした後、意地悪そうな笑みを浮かべて。