無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
そういうこと……?
意味が分からずにきょとんとしている私とは反対に、琥珀くんは大きくうなずいた。
「あー、ですよね。
これ以上ライバル増やしたくないんですけど」
「……まだライバルになるとか言ってねぇよ」
「あっ、分かりました。
じゃあ玲奈さん、こんなヤツ放っておいて俺とお話しません?」
「え、えぇ……⁉」
「お前なぁ……」
柔らかい笑みを浮かべて、私にそう言ってくる琥珀くんに、思わずうろたえてしまう。
そんな琥珀くんに、なぜか一樹くんの機嫌がますます悪くなったように感じて。
そんな二人を見て、颯太先輩が笑顔を浮かべた。
「まぁまぁ、言い合いしている二人はさておいてさ。
玲奈ちゃん、二人で話さない?」
「「絶対ダメです」」
「……あはは……」
そう言い寄ってくる颯太先輩に、琥珀くんと一樹くんは声をそろえて反対した。