無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
今となっては結構楽しみ、かも。
「着いたよ」
車の運転をしてくれていたお母さんの声で、はっと我に返った。
窓の外を覗くと、そばに真っ白の家が立っていた。
わあっ、これからここに住むんだ……!!
見た感じだと、とても綺麗な建物だ。
この建物は、お母さんの会社が仕事の気休めや、環境を変えたいときに使っていたものらしい。
だけど、今となってはほとんど使うことがなくなったので、私たちの話を聞いた社長さんが譲ってくれたものだと言う。
テレビや冷蔵庫、テーブルなど、ある程度の家具はそろっているみたい。
ベッドや勉強机とかは、移動が必要だったけれど、すでにお母さんたちの間でやってくれた。