無気力な王子様は、今日も私を溺愛したがる
そんな不安も胸に抱えながら、重たい口を開く。
「あ、あの……。
信じてもらえるのかは、わ、分からないん、ですけど……」
と、一応前置きを置いて。
「わ、私の母も、なんですよね……。
な、名前を聞き忘れたみたいで……」
「……ふーん、俺と同じ状況だったんだ?」
……あれ、信じてくれるんだ。
予想していたよりも、すんなりと話を受けて入れてくれたので、思わず拍子抜けしてしまった。
安心して、ほっと胸をなでおろす。
だけど、そんな私とは裏腹に、染野くんは眉間にしわを寄せたまま、納得のいかないような表情をしていた。
「……同居相手が男だとは考えなかったの?」