苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


 佑茉はトイレの鏡を見つめ、自分の顔を眺める。

『ともかく、可愛いが、さっぱりした顔のぼんやりした感じの人なんだ。
 お前とは全然違う。

 お前はいつも乱れなく、美しいからな』

 そんな由人の言葉を思い出し、うーん、と首をひねったあとで、彼のもとに戻った。




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