苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


 次の日、佑茉が給湯室で皆穂たちと話していると、別の部署の友人が駆け込んできた。

「ねえねえ、赤荻部長の彼女の名前がわかったって!」

「えっ?
 彼女の名前ってなに?」

「そもそも部長、彼女いるのっ?」
と口々にみんなが言う。

「ゆかりだって!」

 誰っ!?
と佑茉が思ったとき、給湯室の外を歩いていた竜吾もこちらを見て、

 誰っ!?
という顔をしていた。
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