苦手な上司にプロポーズすることになりました
「早く出た方がいいですよ。
 ……なに怯えた顔してるんです」

「すごく勘のいい人なんだ。
 俺が『ゆかり』を食べてしまったことがバレたのかもしれない」

 聞きようによっては、怪しいセリフですよ、それ、と思いながら、

「『ゆかり』を食べてしまったことに比べたら。
 私と暮らしてることなんて、あなたにとって、ヤバイことではないのですね」
と佑茉は呟く。

「もしもし。

 は?
 ああ、日曜なら――

 いいけど。
 待て、薬川、そっちじゃない」

 おじいさんおばあさんたちに突然道を訊かれたのだが。

 自分もこの辺りには不慣れなので、

 あっちでしょうか、こっちでしょうかと怪しいことを言いながら、フラフラ二人を連れて歩き出そうとしていた。
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