苦手な上司にプロポーズすることになりました
「素敵な家だな」
「そうですね。
住み着きたいくらい素敵な家ですね」
「住み着いてもわからなさそうだな」
「湯沢さんなら、何処がいいですか?」
この二人、ほんとにやりそうで怖い。
あんまり使っていない後ろ側の家とか知らない間に住んでそうだ。
特に湯沢さん。
静かに住んでそうだ。
回覧に、ある日、湯沢、という名前が増えてたりして、
などと思いながら、佑茉は庭を歩く二人の後ろから声をかけた。
「あの」
うわっ、と叫んで竜吾は振り向いたが、湯沢は驚かなかった。