苦手な上司にプロポーズすることになりました
「いやいや。
 私が薦めなかったら、話、進まなかったかもしれないじゃないか」

「まあ、佑茉は強引に行かないと、恋愛とか興味ない女だからねえ」
とおじさんは笑っている。

「えーと、赤荻くんだっけ?
 車の中からですまないね。

 佑茉を頼むよ」

「あ、彼が佑茉の父親だ」

 和市がそう軽く紹介する。

 あなたの方が父親的物言いしてますよっ?

「私は海外を転々としてて。
 和市の方がずっと佑茉を見てきたからね。

 いつも私より佑茉に親身になってくれるんだよねえ」

 佑茉をよろしくと言われて、由人は焦る。

「でもあのっ。
 私は彼女と結婚したいと思ってたんですよっ?」
と公園の彼女を手で示し言うと、二人同時に、

「……どうぞ」
と言う。
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