苦手な上司にプロポーズすることになりました
 


 これで最後かも、と思っていたのに、結局、二人で家に戻ってきてしまったな。

 佑茉は、ちょっとホッとして、そして、ちょっと緊張していた。

「……庭でもうちょっと呑むか?」

 夕暮れの玄関先で由人が後ろからそんなことを言ってくる。

「あっ、そうですねっ。
 じゃあっ、ワインでもとってきますねっ」
と佑茉は慌てて部屋に戻った。

 冷蔵庫から、ツマミにと買っておいたチーズの詰め合わせを出しながら、

 自分では部長が好きだとかいう自覚ないんだけど。

 自覚ないまま、告白してしまった感じだよな~、
と思っていた。




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