苦手な上司にプロポーズすることになりました
美味かったな、ケバブ……。
夜道を歩きながら、由人は、やみつきになりそうなケバブの味を思い出していた。
門を潜り、公園のような広い庭を歩きながら、屋敷を見上げて思う。
何処に住んでいるのかわからないと思っていたが、そういえば、夜なら、明かりがついているからわかるんじゃないか?
大体、どの辺で暮らしてる、くらいは、と思ったが、高い木なども結構あって、よくわからない。
裏庭側の部屋にいる場合は、こちらからは見えないしな、と思ったとき、二階の窓のひとつが、ぼうっと明るくなっているのが見えた。
少し近づき、目を凝らすと、ゆらゆらとその光は揺れている。
――ヒトダマ!?
と思ったが、蝋燭の灯りかなにかつけているのだろう。