三人が離れてくれませんっ
「紫乃の……事情はわかった」
頷いてるけどしゅーちゃんは俯いたまま……
そのしゅーちゃんを横目に、たーちゃんは目を細めわたしを見た。
ゆるめのオーラをまとっていたたーちゃんから、何か言われるのだとわたしは悟り、背筋を伸ばす。
「で、紫乃はどうなの?ヤンキー校に入って、ガキん頃とは違うヤンキーな僕らを見て。オンナ一人でやってけるの?しかも三年間」
「それはっ……」
「お前が卒業するまで、どんなやつが入ってくるかもわからない。いくら愁が強くても、四六時中紫乃に構えるわけじゃないしさ」
「しゅーちゃんが強いって?」
たーちゃんがわたしに言ったこと全て、わたしの悩み。
完全にまとをえているけど、途中……しゅーちゃんが強くても、ってところについ疑問がわいてしまった。
三人の顔を順に見ていき、最後に見たいっちゃんが答えてくれて。
「その話は、紫乃の話が終わったら話すよ」