三人が離れてくれませんっ

重々しくなる空気を打ち消すように、わたしは手を叩いた。



「よし!やり方はどうあれ、この話はもうやめよう」


『は?』



三人とも同じ顔……



「昨日考えた。あれはわたしが酷い目にあう前に辞めろっていう警告だって」


「随分前向きに捉えるね。俺のエゴかもしれないのに」

「うん。……でも!いっちゃんが今まで通り仲良くするなら許してあげます」


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