今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
〜紅羽side〜

ピンポーン、ピンポーン。
ピンポンピンポンピンポンピンポーン

「うるっさ!」

私はベッドから起き上がり寝癖もそのままにドアを開けた。

こんな事をするのは一人しかいない。

「蒼翔! 近所迷惑でしょ!?」

「ははは。はよ」

ったく。はよ、じゃないわよ。

蒼翔はズカズカと部屋に入ってくる。

「朝から何よ」

私はあくびをしながら蒼翔の後ろに続く。

「ドライブ行こうぜ」

「はぁ?」

「車、届いた」

「車?」

そう言えば前に買ったとかなんとか言ってたような気がする。

「あんた彼女は?」

「いねぇよそんなん」

「え? だって前に朝からやっ…」

朝からやってたじゃんと言いそうになって飲み込む。

「あれは…まぁ、それだけのヤツ」

ったく。

「私お昼には仕事するから帰るよ?」

「おん」
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