今夜だけのはずが極上の彼に愛されて

仕事は仕事。

何度も言い聞かせ手を動かす。

今日からこの部屋で一緒に仕事するんだ。
しっかりしないと。

そして少しするとノックがされた。

返事をしてドアを開ければ誠が今日も見事にオシャレなスーツをビシッと着こなして立っていた。

ドキドキと鼓動が早まる。

久しぶりに見た誠は銀色の髪はそのままに髪がだいぶ短くなっていた。
相変わらずカッコいい。

「おはよう、紅羽ちゃん。今日からよろしくね」

誠は何もなかったように普通に話しかけてきた。
メッセージ、読んだのよね？
何で無視すんのよ。
と言ってしまいそうになる。

「おはよう…ございます。よろしくお願いします」

それを悟られないようにと思ったらなんだか今までのように普通に話せない。

「緊張してる？」

そんな私に余裕な感じで話す誠。