今夜だけのはずが極上の彼に愛されて


「そうそう、二人とも今日は予定がどうしても合わなくて来られなかったのよ。とても残念そうにしてたのよ? 紅羽ちゃんに会いたいーっていつも騒いでるから」

「そんなんですか?」

「ええ! だって誠ったら今まで彼女なんてさーっぱり」

「母さん」

誠がさえぎる。

「あ、あははは。紅羽ちゃん。誠に意地悪されたらすぐに言ってね。私日本に飛んで行って頭引っ叩いてやるから」

「そうだぞ誠。女を鳴かせていいのはベッドの…」

「父さん!」

「やだパパったら!」

そう言ってお母様は笑いながらお父様をバシッと叩く。

私は一体なにを見せられている?

誠を見れば頭を抱えてしまっている。

そしてチラッと私を見ると口パクで「ごめんな」と言って苦笑いされた。

私も「大丈夫だよ」と口パクをして笑って見せれば誠はフッと安心したように微笑んだ。
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