今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「誠のお父様って…」

「本当ごめん。普段はしっかりしてるんだけど、今日は特別陽気になってるみたいだ」

そういう事ね。

「いやうちもヤバすぎてごめん」

そんな話をしていれば、どこからともなくカラオケの機械が出て来て友人たちもこぞって歌い出した。

「凄い事なってんな」

「だね」

私たちは二人並んで呑気にそんな話をしながら騒ぐみんなの様子を見て笑う。

「早く帰って紅羽を可愛がりたい」

テーブルの下でそっと手を握られる。

「私も」

するとチュっとキスをされた。

「きゃー! キスしたー!」

げ。
見られていた。

誠を見ればニヤっと笑ったかと思えば、私の頭の後ろに手を回して引き寄せ皆んなの前なのに濃厚なキスをしてきた。

「んー!」

すると案の定周りは大騒ぎする。

「キャー!」
「おー我慢できなかったかー」

なんて声がきこえてきて、下唇をチュルッと吸われやっと離れる誠。

「ちょっと!」

「我慢できなかったわ。ごめんな紅羽ちゃん」

誠はそう言って笑う。
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