今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
そしていつの間にかきちんとハンガーにかけられたドレスの前に立つ。

あの人見かけによらず優しいよね。

私はスルッとハンガーからドレスを取りそれに着替える。

するとすぐ近くに絆創膏も置いてあった。

気付いてたんだ…
やっぱり優しい。

私は近くのソファに座って両足の靴擦れした箇所に絆創膏を貼った。

スイートルームってすごい…
部屋をぐるっと見回すと昨日渡されたブーケが目に止まった。

花は可哀想だけどいらないんだよな…

はぁ。
広い部屋に私のため息だけが響く。
一気に楽園のような時間から現実に戻された気がする。

仕方ないか…

そしてブーケをしぶしぶ持ってスイートルームを後にした。
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