今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
「俺でも思いつかないようなデザインを持ってくるし、何より縫製も自分でやれる」

「あの子、飲み込み早いよね」

「ああ。ありゃ変人だ」

そう言ってクスクス笑う。

「ははは。将来有望だね」

「でもあの子、まだ自分の力に気付いてない」

「誠が教えてあげなよ」

「そうだな」

「誠。私すごく楽しい。Mattのパタンナーだけじゃなくてこうして生徒を持って、教え子たちが増えていって巣立っていくのを見れて」

「俺もだよ。まだまだ俺たちも頑張らないとな。いつもありがとう。こうしてられるのは紅羽のおかげだよ」

ぎゅーっと抱きしめられる。

誠は変わらぬ愛を私にくれる。
幸せすぎてこわいくらいに。

私もぎゅっと抱きしめ返した。

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