今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
もともと服が好きで、もちろん既製品も着るけれど欲しいデザインの服がなければ自分でデザインして、それをパターンにおこし服を作るのが当たり前だった私はパタンナーという仕事を知り、それからこの仕事に就きたいと思うようになって現在に至る。

「こんなもんかな」

大体の作業が終わった頃にはもうすっかり夕方になっていた。

お昼も食べずに作業しちゃうのよ私って。
だいたいいつもこうなるのよね。

そして区切りがついた瞬間から急にお腹が空いてくるという人間の身体の不思議。

一度アトリエを出て近くのカフェに入って適当に注文する。

この時間はランチタイムでもなく人もまばらでゆっくりできそうだ。

ワイヤレスのイヤホンを耳に当てて洋楽を流しながらタブレットで次の作業依頼のあったデザイン画を確認していく。
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