今夜だけのはずが極上の彼に愛されて
それでもまだ律動は続く。

「そこっ…ダメっ…あっ…はぁっん」

ダメ…
イクイクっ…!

胸も同時に弄ばれ素直に反応してしまう私の身体。

「イキそう?」

そう言ってピタっと止まる誠は私の顔を覗く。

「紅羽ちゃんの顔見たい」

「む、無理…変な顔に…なってるから」

「変じゃないよ。可愛いよ紅羽ちゃんは」

私は手を口元に持っていく。
もう顔なんて爆発しそうなくらい熱い。

真っ赤になってるに違いない。
それにメイクだってきっとめちゃくちゃだ。

「み、見ないでっ…」

そんな私を無視してぐるんと向きを変えられると正面を向かされてしまう。

「見せて」

そう言って座って私を上に乗せる。
首の後ろに手を回しておずおずと誠を見る。

「ほら、やっぱり可愛い」

恥ずかしい…

まずさ銀色の髪して口にピアスつけてタトゥーだらけのくせに、言動は優しい。
そして恐ろしく整った顔と魅惑に囁くバリトンボイス。

なんなの本当に…
< 71 / 288 >

この作品をシェア

pagetop