君との恋は面倒すぎる
「テスト明け、どこ行く?」


テスト頑張ったら一緒にお出かけして欲しいっていう私の発言を覚えていたのか蒼空くんはそんな話題を振ってくる。

まだ終わったわけでも良い点数取れたわけでもないのに。


「まだテスト終わってないよ」

「うん、どうせ出かけるんだから予定決めといてもいいかなって。それに、楽しみ決めといた方が日和は頑張れそうだし。」

「私のこと理解しすぎ…」


中学の時は分からなかった。

こんなに恋人になったら甘くなる蒼空くん。

片思いしてた時も毎日見るだけでときめいていたのに両思いになってからはドキドキが止まらない。


「蒼空くんは行きたい所無いの」

「水族館とか?魚見るの結構好き」


何か意外だったかも、水族館の提案。

どこでもいいとか言われるかなって思ったりもしてたんだけど。

意外と真剣に話してくれる辺り、蒼空くんも私と出掛けるのを楽しみにしてくれていたのかもしれない。
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